ブレイン・ラボ
第1回ブレインラボ
講師:東京大学医学博士
さきがけ研究員 細田千尋先生
■講演テーマ
「脳科学からアプローチ!
〜やる気と集中力はどこから来るのか〜」
栄えある第一回目開催である「ブレインラボ」の講師をおつとめ頂いたのは、
東京大学さきがけ研究員「細田千尋」先生。
細田先生の研究テーマは脳と学習機能です。
講演は、最先端の脳科学の研究発表をご紹介頂きながらご自身の研究テーマをご紹介頂きました。
「個人の脳の状態にあった学習スタイルを提供する事で、継続力・集中力が変わる。」
「継続力を担ってる脳の部位が現在明らかになっていて、いかにその部位に刺激を与えるかがポイントである。」
「持続力がないのではなく、自分の脳に合ったスタイルで学習していないから続かない可能性がある。」
という興味深い内容でした。
また、昔は正しいとされていた脳科学の発表が現在大いに覆されている。
例えば、右脳人間とか左脳人間とか言われるものは間違いである。
脳のシワが多いと頭が良いというのも間違いである。
などなど最先端の脳科学を発表して頂きました。
第2回ブレインラボ
講師:東京大学 先端科学技術センター 准教授 高橋宏知先生
■講演テーマ
「脳科学からアプローチ!
〜脳は美をどう認識するのか〜」
ブレインラボ第二回目は、工学の観点から脳科学を研究されている東京大学准教授 高橋宏知先生です。
高橋先生は、「メカ屋のための脳科学入門」という名著を出しておられ、その著書名の通り、工学の視点から脳科学をご説明頂きました。
人口知能とは一体何か?そして高橋先生が研究されている「生命知能」のご説明。
脳はダーウィニズムから考えると多様化。
つまり無駄をたくさん経験して最適な選択ができるのだという人生の基盤となりうる考えを脳科学の視点からご説明頂きました。
また音と脳の関係、美と脳の関係を脳科学の観点からご説明頂きました。
本物は面白い!!
第3回ブレインラボ
講師:慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科
教授 満倉靖恵先生
■講演テーマ
「脳波でわかる人の感性とストレス」
ブレインラボ第三回目は、脳波信号解析における世界的権威であり第一人者の慶応大学教授 満倉先生です。
満倉先生は、脳波から「興味」「好き度」「集中度」「ストレス度」「眠気度」といった人の感性を可視化する装置である『感性アナライザ』の開発者として超有名な方です。
今まで定量化が難しいとされていた領域を現実的且つ実用的に測定することができるシステムを開発し、実際に各業界の大手企業が導入されています。
今までに論文は400以上発表しておられ、アカデミアの世界で、まさに世界的に有名な先生です。
しかし講演内容は、専門知識を持たない方にもしっかり分かるように情熱的にそしてユーモアを交えながらお話しくださり、脳波の可能性を実感することができる内容でした。
また、感性アナライザを実際に体験させてくださいました。
第4回ブレインラボ
講師:東京大学 先端科学技術センター 准教授 高橋宏知先生
■講演テーマ
「脳科学からアプローチ!
〜脳は美をどう認識するのか〜」
脳科学からアプローチ!脳は美をどう捉えるのか?というタイトルにて、
東京大学先端科学技術センター准教授(工学博士)高橋和宏先生にご講演を頂きました。
写真の通り掲題となったものはいずれも脳科学の最先端!
ですが一般向けのお話しという事でとても分かりやすくお話しくださいました。
脳と音楽・脳と美術など、いままで感性で捉えられてきた領域も現在はまさに
脳から解説することが可能となりました。
高橋准教授の論理的かつ優しいお人柄のにじみ出る素晴らしい講義でした!
第5回ブレインラボ
講師:成田 奈緒子 先生(発達脳科学者)
文教大学教育学部特別支援教育専修教授
日本小児科学会認定小児科専門医
発達脳科学者
医学博士 日本小児科学会認定小児科専門医
発達障害、不登校、ひきこもりなどの問題を抱えた当事者や家族の方の支援事業
「子育て科学アクシス」 代表
■講演テーマ
「子供の正しい脳の育て方」
脳科学の視点から、子どもの脳はどのように発達していくのかを解説し、そして実際に参加者から子育ての何に悩んでいるのかを聞き、その悩みに実際の成田先生の事例を具体的にご紹介頂きながら講演して頂きました。
参加者の皆さんは興味津々!今日から子どもに対してどのように接したらいいのか?という疑問に対して、明確な答えを持って帰られました。
成田先生、ありがとうございました!
第8回ブレインラボ
講師:酒井邦嘉 先生(言語脳科学者)
東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
1996年マサチューセッツ工科大学客員研究員を経て2012年より東京大学大学院教授
■講演テーマ
「言語脳科学からアプローチ!
〜英語が誰でも身につく方法〜」
人間の脳がどのように言語を習得していくのかというプロセスと仕組みを、まさに最先端の脳科学から解説いただいたのですが、これが実に興味深く面白かったです。
チョムスキーの言語生得説「文法は生まれつき備わっている」を聞き、今までの英語に対する精神的な苦手意識が薄れていく感覚を覚えた方が多かったのではないでしょうか?
酒井先生、ありがとうございました!